歌曲

傳家之歌

試聽 聽全曲

作詞:島崎伸一     作曲:成底ゆう子



伝え歌

おじいが歌う 三線を奏でて
傍らで 踊った 島の夜

月明かり 浴びて 島酒を 飲んでは
いつの 間にやら 高いびき

お日様が昇れば 畑に出かけて
夕暮れになれば 島唄うなる

愛しい孫が 島を出てから
歌う あの声が消え たと

カレンダーに しるされたのは
「この日 孫が帰る日」


おじいが 歌う 古い 島唄を
意味など 知らずに 踊った夜

島酒に 酔って そのまま寝ちゃっては
自分の くしゃみで 目覚めてた

そんな おじいが 寝たきりになって
喋る ことさえ出来なくなった

カレンダーに 書きしるされた
孫が 帰るその日を 指差し

「あと二日だ」と 声掛けられて
静かに 天に 召された


おじいが 好きだった 古い 島唄を
縁側で歌って涙こぼ れて

孫に会うまで 明日(あす)を信じた
あなたに 会える その日まで

三線つまびき 島人の歌
永久に 伝え 響けと
歌を 永久に 伝え と